2021年3月28日日曜日

ただただ3段という成果だけを求めて(フクベ/Hunter、夏至)

桜狂い咲く3月28日。豊田に引っ越してから初のフクベボルダーへ。

7時起床後の速攻出発で、フクベの道の駅に8時半ごろにつく。やはり近い。東京からフクベに行くのにどれだけ時間がかかっていたことか。その遠さから今まで泊りがけでしか来た事がなかった。もう何度でも来れる。これがPower of 東海ってやつだ。

道の駅で五平餅を調達し、腹ごしらえをすましたら岩場へ。

豊田へ引っ越してきたから登った岩場は豊田と白川のみ。主に初段と2段の看板課題を登ってきた。約2か月外岩に通い続けた今、そろそろ3段の課題を何でもいいから登りたい。

そんなくだらない欲求のもと、フクベに足を向けたわけで、とりあえず簡単と聞いたことがあるハンターをトライすることに決めたんです。

ハンターの岩は千畳敷の赤い橋を渡ったらすぐに所にあってアプローチはめっちゃ楽。迷わずたどり着けました。先客が一人いらしたので一緒に混ぜてもらうことに。

一通りアップがてらハンターのホールドを色々おさわりしてみる。まぁ、細かいホールドの連続だけど、カチラーを自称する自分には何の問題もないように思えた。多分、1時間ぐらいで終わるでしょう。そんな予測のもと、スタートからトライする。

スタートは下地が昔よりもだいぶ上がってしまったそうでめちゃくちゃせせこましい。ただ、これは完全にコツもので慣れればなんてことはなくなる。

初手をマッチして、二手目で右ガストン、三手目で左アンダー、そこから4手目の右手カチどり。最初のシークエンスはこんな感じなんだけど、4手目の右手カチどりが狭くてなかなか難しい。下手する左手がすっぽ抜けて不意落ちしたりもする。しかも、4手目の右手カチをしっくりくる持ち方がなかなかできない。

上部は支障なくこなせるので、この右手カチの持ちどころさえ解消すれば良いのだがここがうまくいかない。そうこうするうちに1時間、2時間と時間と指皮の消耗が進む。おまけに猫パンもするものだから、指は血まみれになっていく。

正直心が折れかけた。この課題簡単だって言ったやつだれや!? 全然そんなことないやん。ってめっちゃ思いながらも、自分にできないはずはないと言い聞かせる。今日一日はハンターをハントするハンターになろうと決意した。

そうこうしているうちにようやく右手カチの持ち感にしっくりくるところを発見。つなげてトライしてみたところ無事完登。登り終わってみると、「うーん、三段はないね。まぁ二段ぐらいかな」って思い始めるもんだから人間ってのは不思議なもんです。

これ登れてなかったら、自分の中では「絶対に3段あるわ」って思ってただろう。正直言って結構むずかったと思います。ただ、自分的には2時間ちょいで3段登れたことは今までないから、やっぱり少し簡単かなという感じですかね。

後から来られて一緒にセッションさせていただいた方々も無事完登。ガンナーをやるということなので混ぜてもらう。こちらは可能性感じずに早々に撤退。

気を切り替えてお次は、「ヨーグルトの中の善玉菌の数ほど動画※」がある夏至(※バトルロッククライミングからの引用)。「これもお買い得なんちゃいまんの」と思い、さっそくトライしてみる。

結論、初手とった後にヒールするんだけど、そこがクッソ悪くて二手目にまったく進まない。何度繰り返しても全くしっくりこない。身体のポジションだとかヒールの位置だとかいろいろ試してみてもダメ。初手のアンダーをめっちゃ頑張ってもダメ。

あきらめかけていたところに、先客でトライしていた方がヒールの良いポイントを見つけられた模様。その人の登りをめっちゃつぶさに見てみると、ヒールのかけ方が全然違うんですよね。

あんまし詳細に言語化できないので書かないけど、このヒールのかけ方を丸パクリすると2手目からのムーブがめっちゃ楽になる。「なんかこれ出来そう」と思い立ちつなげトライ一発目で、燃える上腕二頭筋のパートまで突入できた。

「これいけるやん」って思いかなり振り絞ったけれども、最後の最後で落ちてしまう。マジでダサくて笑ってしまった。夏至に苦労している人は、燃える上腕二頭筋パートでは絶対落ちないようにムーブ練習を繰り返した方が絶対いいです。夏至のパートから合流すると結構よれるので上部は万全にしておいた方がよいわけですね。

てことで、フォールしてしまったことでメンタルが相当来たけど、30分ぐらいレストをとって、もう一度トライしてみた。この便で何とか完登。3段を1日で二個も落とせるなんて、成果だけを求めにやってきた甲斐がありましたわ。


(それにしてもこれが3段なら、鳳来オーク(2/3段)とか恵那のレッドブル(3段−)もすっきり3段にしてくれないかねって思うわ)


夏至を登り終えたのが14時半過ぎ。まだ登り足りないけど移動も面倒なので、隣のラインの夏の日をトライしてみることにした。夏の日は2年前初めてフクベに来た時に撤退した課題。中間部も、リップどりのランジパートもめちゃくちゃ苦手イメージがある。当時は、いかんせんホールドを持たせてくれない印象だった。

この日は、多少そのころとは印象が変わってホールドは持てた。コンディションの問題もあるけど、二年もたてばやはり保持力は上がっているんでしょう。とはいえ、やはり簡単には登らせてくれない。

下部からムーブを作っていってある程度完成後、つなげトライをするも途中で足が切れたり、ランジパートで発射できなかったりとやはりうまくいかない。だいぶ身体もよれた頃にランジ前の体制になる際の左手ピンチどりを、左ヒールをかけながらとれば良いことに気づく。

それまではヒールではなく、下のほうのフットホールドに左足を乗っけており、デッド気味で左手ピンチを取りにいっていたが、これだとピンチの最もしっくりくる部分になかなかヒットしない。ヒールだとスタ気味でとれるので、ピンチのしっくり部分を狙いやすい。このことに気づいた後のつなげトライで何とか完登。



この課題も夏至とおんなじくらい時間がかかった。得手不得手はあるけど、夏の日のグレードが辛いのか、夏至が甘いのか。。。もはやようわかりません。そんなことはさておき、夏の日のランジパートを収めた動画が自分史上最高レベルにカッコいい感じになったのでめちゃくちゃ満足。インスタ蠅のために生きているおっさんとしては、こういうのがあるからクライミングはやめられねーよってなりなすね。

最後に秋の香り少し触ってみるもよくわからなかったので17時にて撤収。

3段2本を2つともワンデイで登れるってめちゃくちゃ気持ちいいっすねー。これまでにない満足感を得て、テンションぶち上げな1日になったのでマジでよかったわ。

2021年3月24日水曜日

白川 シャーマン成仏

 3月14日。ホワイトデーなので2週連続で白川行ってきました(意味不明)。

この日はピアチェーレで道の駅フェスタがやってて、朝一でホイップアンパンを仕入れてまずはミューズエリアへ。

到着早々、先週できなかったシャーマンに取り憑く。アップでリトルフィートの上部を触り、リトルフィートの核心部(左手の飛ばしの部分)を数回練習。核心が止まるようになってから繋ぎを開始した。前回は完全にヨレ落ちだったので、朝一ということもあって余裕の完登。と言うのがメインシナリオだった。

そんな世の中うまくいかないですね、はい。繋ぎトライ、3から4回ぐらいやっても嫌な予感がしていた通り核心で見事に落ちる。そうこうしていると関西から来られた方々がこの岩にやってきて、あーでもないこーでもないとムーブを一緒に考えさせてもらった。いろんなムーブがありっちゃありだなぁと思いながら、結局どれも採用せず、最初、自らが構築したムーブを貫徹することにする。結構、人のムーブを丸ぱくりしてきたクライミング人生だけど今回はパクらなくて良かった。パクってたら多分自分のムーブがバグって結果繋がらなかっただろうと思う。そう、最終的には自分が先週作っておいたムーブで完登できました。30分ぐらいでサクッと終わらすつもりが2時間ぐらい掛かっちゃったよ。

ちなみに後でインスタやらをみたら、やっぱりリトルフィート(1級パート)に苦戦するのが常套らしい。このリトルフィートパート、私うまい登り方を見つけてしまいました。ネタバレになるから知りたくない人は読まないでね。

その方法とは、核心の飛ばしをする際の右足の位置です。とにかく足が気持ちわるいこの課題ですが、右足の位置を少し左に寄せてくると、飛ばしの際の左だしの距離感がだいぶ変わってきます。完登時はこの右足位置を意識して、飛ばしパートを止めました。困っている人にはちょーおすすめ。

お次は隣にある「意外とホールドあり」初段。こちら、ホールド感が結構良くて速攻で終わりそうな課題。実際は初手核心、意外とフットホールドない課題でした。自分は無理くりカンテにヒールをかけて無事完登。スタートのムーブを見つけるまでに結局1時間ぐらいかかった。中々どうしてサクッとは終わらない人生なんです。

お昼になったのでトイレ休憩がてら道の駅に移動して、その後は対岸のピアチェーレエリアへ。前から気になっていたアカシャグマをトライする。ちなみに自分は当日、ずっとアカシャグモと勘違いしていた。きっとこの課題をトライしていた人が、完登した時にアカシャグモを見つけたんだろうと。そもそもアカシャグモなんてこの世に存在するんかいって感じですが。

本題のこの課題、結構悪いです。ランジ核心なんですが、左手のサイドカチがそんなによろしくないのとランジで発射する際の右足があんまし踏めない。バラしをしつつコツを掴んでなんとかランジはとまるようになったけど、繋ぎは案の定よろしくない。しかも下から繋げていくと結構左の指がよれてくる。休み休みやりつつ最後の2トライと決めて思いきっし右手出したらようやく止まった。なんとか1DAYできて大満足だったけど、GoProがうまく動いてなくて動画が残らず。そんな日もあるよね。

アカシャグマが終わった後はアンタゴニストを触ってみる。こちらは瞬殺でした。3〜4回、触ってみたら指かわ避けて終了したという意味です。

指かわが避けたら簡単な課題をサーキットタイムに入るので、とりあえず雷鳥とやらを触りにいってみる。これは、トライされている方には申し訳ないですが簡単でした。ほかの初段と比べても1グレードぐらいは低いのではと言う感じ。なんだか申し訳ない。

最後に隣のピアチェーレをやってみる。リップ付近までいったものの流石に疲れていてジ・エンド。10時から17時までほぼぶっ通しで登った翌日はしっかり筋肉痛になっていたので良い筋トレになったわけです。



2021年3月13日土曜日

桜月

 3月7日。前日の自身の登りの不甲斐なさから連登を決意。指皮痛いけど豊田は大滝エリアへ行ってまいりました。お目当ては1ヶ月前に登れなかった桜月。

とりあえず朝はダラダラ過ごして12時頃に岩場に到着。下地がやや湿っていたものの岩自体のコンディションはそんなに悪くない。コーヒーで一服した後はアップもせずに初手どりをしながら指をあっためていった。

少しすると初手が止まるようになってくる。ただこの課題は初手をとってからの2手目を出すまでが辛い。前回は初手のスローパーが中々保持できずに猫パンを繰り返した。皮を削られないよう今回は慎重にムーブを作っていく。しかしながら中々できない。

初手どりはだいぶ安定はしている。右足を高めのスタンスにしっかり掻き込み、左足は右足よりも少し低めの位置をしっかりスメアする。そうすると初手の精度はだいぶ上がる。

初手から2手目を出す際には、まずは脇・広背筋を絞ってスローパーを押さえ込めばいいのではないかと思い、それを何度もトライするもできず。と、ここでムーブを少し変えてみることにした。

もともとは初手を取ったら左足を上げて一気に左手を2手目に出してしまうつもりだったが、一旦、初手マッチをすることに。これがうまくハマった。

ムーブ変更後は、数トライで完登。緩傾斜の持てないホールドを数手こなすだけの課題だったが中々やりごたえがある課題。


こういう苦手な課題を落とせるのはすこし嬉しいですね。

2021年3月12日金曜日

白川 ガチ、祈祷師

3月6日。この日はお初の白川ボルダーへ。前日は豊田市で9時ぐらいまでずっと雨。これだと豊田の岩場は厳しいだろうってことで川沿いで乾きが期待できる白川へ向かったのだ。

朝7時半過ぎに出発。路面は結構濡れていたが岐阜県に入るにつれ天気がどんどん良くなっていく。9時、道の駅ピアチェーレに到着。まずはピアチェーレでモーニングタイム。パンをカツサンドに変えてコーヒーをいただく。普通のモーニングだった。

朝食後、道の駅で昼飯を買い込もうと商品を物色する。昼飯として帰るものが期待していたほどない。。。仕方なく寿司とあんぱんを買う。近くにはコンビニがないのでコンビニ並みの品揃えを希望する人は、道中のセブンかファミマに寄ってった方が良さそうです。

食材の調達が終わったので岩場へ。まずは百春の岩があるエリアに行ってみようと思い新彩館に車を駐車する。ただ路面が濡れていたのでマットは持っていかずに現地を視察。案の定、岩はびしょびしょ。

一抹の不安を覚えつつ対岸のミューズエリアに向かう。こちらは乾いている岩とそうでない岩がある。とりあえず、最も状態が良かったガチムチ岩から手をつけることにした。

てことで「ガチ」初段をトライ。この課題そんな悪くなさそうなので、とりあえず取り付いてみる。2トライで初手が止まり、すぐに終わるなぁと思ったら全くそんなことなかった。まず、初手がそれ以降中々止まらなくなる。どうやら左手の持ち方に問題があったようで、この持ち方を少し変えてみると初手どりの精度が上がった。しかしここまでに結構な数のトライをした。お次は、2手目。この2手目も見た目以上に悪い。ほとんど持ってない。効かせられる位置がどうもあるみたいだけど、そのポジションに中々入ることができない。結局よくわからないまま力づくでゴリ押して何とか完登。リップまで3手と大変手数が少ない課題で、初手どりはリーチーだけど、やりがいのある課題。星2つあげちゃう。



お次は蜂の巣。こちらの課題はちょっとトライしたら右手の指皮が裂けたのでさっそうと終了。蜂にやられました。テンション下がりまくり。

皮が裂けたとはいえ、まだまだ登り足りないので祈祷師の岩へ移動。テーピングしていても登れそうだったのでトライをする。こちらは背中がマットすれすれでビデオを見ると、やや疑惑の完登ですが自身として全くすれたという認識は皆無なので、さっくり終わりにしました。



気を良くしてシャーマンをやって、隣の岩の初段も落として帰ろうと意気込む。シャーマン ー 祈祷師のスタートから左面にトラバースしてリトルフィートのスタートに合流して左上していくライン。いつもトラバースは苦手で避けていたけどバラしてみたら中々面白い。完登できるという確信を得てから繋ぎトライを開始する。1トライ目、リトルフィートに合流後、飛ばしムーブで精度が落ちてフォール。2トライ目、同じところで落ちる。3トライ目、また同じところで落ちる。このループを延々と繰り返す。ようやく下から繋げて飛ばしムーブができたと思った時にはもうすでに時おそし。この時には寄れて、その後がつながらなかった。まじ情けなし。

絶対できると思った課題が登れないことほど情けないことはない。悔しさに打ちひしがれながらこの日は終了。この行き場のない悔しさを翌日の豊田にぶつけることとなった。

鳳来でコカ day2 12/10

かすかな希望を携えてコカday2。 有給での鳳来なもんだから誰もいない。 人間という生命体が自分1人だけの自然な空間でコカをひたすらバラしていた。 全てのバラしは完了したもんだからつなげてみる。繋がる可能性はまだ微塵にも感じない。でも絶望も感じていない。 多分、そのうちいける...