2015年10月31日土曜日

NY Bar受験結果

Boulderingのブログではありますが、アメリカ留学中(LLM)にチャレンジしていたNew York Bar Exam(NY州司法試験)について少しだけ。


2015年7月にNew York Bar Examを受験していました。
受験結果は無事合格。まぐれですね。
簡単に備忘録を。

【属性】
 所属:企業法務部員(無資格)
 年齢:30歳
 言語:日本語 (英語はTOEFL99点)
 性別:男


【準備】

★いつから勉強を始めたか

私がNY Barの準備を始めたのは、Barbriの開講日からです。
確か5月18日とかその辺り。

ロースクールのSpring Semesterの試験が終わったのが4月22日。
普通の人はその頃またはその前から準備を着々とすすめるのでしょうが、私はとりあえず遊び倒していました。
試験後、速攻でNYへ旅立ちボルダリングのコンペに出たり、他のクライミングジムを回ったりと。

5月に入ってからも勉強をする気にはなれず、自宅近くのクライミングジムで遊ぶか、嫁とどっかに出かけるかという日々を過ごしていました。
卒業式があった5月17日の週は、4泊5日のRoad TripでTennesseaまで登山して、North CarolinaやらRichmondを廻って遊びまくっていたわけです。
もうこれから勉強の日々が続くんだとその頃は半ば暗い気持ちに支配されていました。
今しかアメリカで遊ぶ時間はないんだという強迫観念のもと卒業式をすっぽかしたほどです。


★Barbriが始まってからの勉強時間

Barbriは1日に7時間~10時間は勉強した方がいいと言ってたと思います。
私の場合、ロースクールの授業のときから勉強には全く身が入らず、1日に4~6時間勉強できれば良い方でした。
そんな人間が急にBar Examのために1日7時間以上も勉強できるわけがありません。
大体一日の勉強時間は5~7時間。たまーに8時間超やるぐらいの感じでした。

Barbriが始まったらボルダリングには一切行かないつもりでしたが、大体週2ぐらいのペースで遊びに行っていました。
私はボルダリングジムに行くと大体3時間はそこで消費します。その間は一切勉強しません。
またジムへの通勤(Life Workなのであえて通勤と言います)には往復で1時間掛かるので、ボルダリングに週2で行くと週8時間消費していたことになります。

勉強を始めてから6月末まではそんな感じの生活でしたが、7月頭に転機を迎えます。
嫁が交通事故を起こして車が全損になってしまったのです。

 車が全損になる ⇒ ボルダリングに行けない ⇒ 勉強するしかない

という形になってしまったのです。
そのため7月はBar Examが終わるまで一回もボルダリングにはいけませんでした。
かといって勉強をすごいしたというわけでもなく、大体1日7時間ぐらいできれば、よく頑張ったなぁという方でした。

★何を勉強したか

アメリカ人の若手弁護士とひょんなことから友人になり、そいつからBarの対策を聞いたことがあります。
彼のアドバイスは「とにかくBarbriだけやっていれば大丈夫。」という非常にシンプルなものでした。
JD出身だからこそのセリフだとは思いましたが、自分もそれを実践して見ることにしました。
本音を言うと、あんましキツイことしたくないから、Barbriだけとりあえずやって落ちたら友人のせいにしちまおうという腹でした。

てことで基本的にBarbriが設定しているスケジュールに従って勉強していきました。
それ以外のことでやったことはNCBEが出している問題集を2つほど購入して本番一週間前に解いたぐらいです。

ビデオは全部見るつもりでいましたが、途中飽きて内容を聞いてなかったり、最後の方は強制終了させていたこともあります。
加えて、Barbriのスケジュールの中にBarbri AMPとか色々あったりしましたが、そういうのも面倒だったんでほとんど手をつけなかったです。
「Barbriだけやっていれば大丈夫」ということすら守れずにズルズルと勉強していたというのが現実です。

ちなみに日本人ノートを2周ぐらいさせるのが日本人の中では定番のようですが、私はそのようなことはしませんでした。というかやろうかと思ったこともあったけど、日本人ノート読んでると眠くなるので挫折したという感じです。
てなわけで日本人ノートはビデオや問題を解いてどうしても分からないところがあったら、参照するぐらいで使っていました。

問題を解いた数はかなり少ないです。日本人の間では2,000問を解くのが定石とされていますが、私が解いた数は1,500問前後です。
数をこなすよりも、問題の正解にたどり着くまでのプロセスをしっかり復習するという形にするんだと自分に言い聞かせ、2,000問に到達できない自分を正当化していました。


【試験当日】
★Day 1 (Essay + NY Multiple + MPT)

Essay、MPTはとにかく時間配分通りにこなす方法でわからないところでも適当に英語を書いて乗り切りました。後述しますが、MBEの点数が全然高くなかったので、Essayでも合格点以上の答案が書けたということのようです。とにかく何かしら書いておけば当たるって感じなんでしょうね。

NY択一は全問勘です。全くもってわからなかった問題ばかりで伝家の宝刀「C攻撃」(わからない所はマークシートのCを選択するっていう例のやつです)を炸裂させまくりました。
NY択一のウェイトは低いもののここをもうちょいちゃんとやっといたほうが良かったなと試験後は後悔しました。
来年からはUBEになるのでこの点はあまり関係ないですね。

★Day 2 (MBE)

とにかく難しかったの一言です。
Barbriの問題集だけでは対応できなかったというのが個人的な感想です。
Scaled Scoreは135点で、たしか合格点ギリギリの点でした。

Barbriの問題集の方が、MBE本番よりも難易度が高いと言われていますが、今年に関しては少なくともこれは正しく無いと感じました。
実際、私は7月頭のMBEの模試を本番のスコアに換算すると150点ぐらい取れていたのですが、蓋を開けてみるとこんな感じです。

問題のテイストがだいぶ異なっている感じがしたので、Barbri以外にもMBEの過去問は少し手をつけておいた方が安心できるような気はしました。



とまぁ受験の備忘録をダラダラと書いてしまいましたが、要はこんなヒドイ受験勉強をしても受かる時は受かるし、運がなかったら落ちていたのだと思います。
結果はその時の運次第ってことですね。運に任せたくないのであれば、もう勉強するしか無いと思いますが、その場合はもっと早くから受験勉強を始めた方がよいのでしょうね、きっと。

以上、この備忘録がどなたか様のお役に立てれば幸いです。

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